感情は、身体に残る
人は強いストレスや衝撃的な体験を受けると、
そのとき感じきれなかった感情を、身体の奥に溜め込み、抑圧していきます。
怒り、恐れ、悲しみ、声にならなかった思い。
それらは消えたのではなく、筋肉の緊張や呼吸の浅さとして残り、
やがて「筋肉の鎧」となって身体に定着していきます。
動物は震え、人は抑える


一方、動物たちは違います。
危険な体験をくぐり抜けたあと、犬や鹿が小刻みに震えることがあります。
あの震えは異常ではなく、
神経系が元のリズムへ戻ろうとする自然な回復反応です。
しかし人間は、震えることを
「恥ずかしい」「弱い」「制御できていない」と感じ、 無意識にそれを止めてしまいます。
社会的には適応できても、身体の中では防衛のプロセスが完了せず、
行き場を失ったエネルギーが、緊張や痛みとして残り続けてしまいます。
セラピーは、足元から始まる
セラピーでは、まずグラウンディングを基本に置いています。
足裏の感覚、身体の重さ、呼吸。
「今・ここ」に身体が戻ってくることが、すべての土台になります。
その上で、さまざまな動きを通して、
私たちが本来持っている自然な震えを、少しずつ取り戻していきます。
震えとともに、感情がほどけていく
震えが現れるとき、そこには多くの場合、
長いあいだ押さえ込まれてきた感情が伴います。
怒り、恐れ、悲しみ、寂しさ。
感じないようにしてきたそれらを、
感じ、震えとともに解放していく必要が出てくるのです。
このプロセスがセラピーの怖さ、キツさだと言われる事も多いです。
社会的な自我との衝突
このプロセスでは必然的に、
「感じたくない」
「人に見せたくない」
「ちゃんとしていたい」
といった、社会的な自我との衝突が起こります。
多くの方が、ここで戸惑いや抵抗を感じます。
しかし実は、その「あるべき自分」「ちゃんとした自分」というイメージこそが、
今の苦しさを生み出している場合も少なくありません。
身体は、すでに知っている
身体はすでに知っています。
抑え続けることで、どれほどの緊張と負荷を抱えてきたのか。
恥ずかしさや怖さ、越えたくないと感じる感覚。
その”ためらいが生まれるところ”を超えたとき、
人は初めて、無理に自分を守り続けなくてよい場所に立つことができます。
そこで出会うのは、理想像でも役割でもありません。
自然に震え、呼吸し、感じている、そのままの自分です。
震えは、還るための道
震えとは、自分を変えるためのものではありません。
それは、本来の自分に還っていくための大切なプロセスです。
身体が持つ静かで誠実な知恵なのです。
人の強さとは、強く振舞う事ではなく、
弱さを受け入れ十分に表現出来る事です。
震える事を恐れず、どっしりと地に足を着いていきましょう。
salon sonomamaでは、身体心理療法・ゲシュタルト療法をベースに、安心の場で身体や感情を扱うセッションを行っています。
完全予約制で、対面以外にもオンラインにも対応しております。
お気軽にご相談くださいませ。

