■ 不安から逃れようとするほど、不安は強まっていく
心が不安定な時ほど、考えは止まらないものです。
今はスマホで何でも調べられる時代ですから、
情報に振り回され、答えのない世界に入り込むことも容易に起きてしまいます。
まさに「不安定の中に安定している」と言われるように、
不安から逃れようと考えを巡らせれば巡らせるほど、
逆に不安は強まっていくものです。
■ 考えで考えを埋めようとする働き
考えを別の考えですぐに埋めようとするのは、
人間だけに備わった“心を守るための機能”ですが、
これは本来 緊急事態の時に使う機能 でもあります。
このことに気づかないと、本当の問題は一向に解決しません。
■ 緊急モードの身体
緊急事態の時に身体では何が起きているのか。
首・肩・腰など上半身に力が入り、足腰が不安定になります。
足がすくみ、浮き足立ち、落ち着かなくなる。
身体全体が「吊り上がった」ような状態になります。
心理学ではこれを 解離 とも言います。
それは、現実と接している足腰を地面から離し、
“現実ではない過去や未来の不安”にエネルギーを注いでいる状態です。
血流は頭に集中し、表情や目はぼんやりとしていきます。
これが習慣化すると、現実の自分と空想の区別がつかなくなり、
心と身体は分裂していきます。
完全に分裂したとすれば、自分の身体を通して存在を感じられなくなります。
情報を必死に調べていても、
情報の中に“自分を想像する”ことしかできなくなり、
やがて“自分のイメージの世界”に閉じこもっていきます。
■ 回復への入口は「身体感覚」
ここから回復するためには、
現実の自分を感じていくこと が必要です。
つまり、
-
五感を使うこと
-
身体としてストレスを受け入れること
です。
考えが止まらないという方は、
まず 足の裏で地面を感じる機会 を増やしてみてください。
「今、自分はどんな立ち方をしているのか」
「世界とどんなふうに関わっているのか」
その感覚を少しずつ取り戻していくことが、
“心と身体の回復” の第一歩になります。


