【ポリヴェーガル理論の実践②】筋肉と思考の防衛を超えて、感情を動きで取り戻す

2024.11.18

 「筋肉と動き」のワークとは?

sonomamaのボディワークには3つの柱があります:

  1. 呼吸(感情)のワーク
  2. 筋肉(動き)のワーク
  3. 表情・声(コンタクト)のワーク

今回はその中でも、筋肉と動きのワークに焦点を当ててお話しします。

このアプローチは、ボディサイコセラピーの中でも、胎生学的な見地やポリヴェーガル理論に基づいた神経系の理解とも密接に関係しています。

◆ 筋肉と思考で「感じること」を止める仕組み

呼吸が通ることで感情を感じることができるようになります。

しかし私たちは、その「感じてしまった感情」を思考や筋肉の緊張で巧妙に抑えてしまいます。

たとえば:

  • 「泣いちゃだめだ」「強くなければ」
  • こういった思考が働くと、自然に身体に力が入ります。
  • 感情を閉じ込める“鎧”が身体に形成されていきます。

つまり、思考と筋肉の防衛反応はセットで働くのです。

◆ 抑え込まれた感情が眠る場所

感情表現を止めている筋肉には、ある程度パターンがあります。

特に痛みや緊張を感じやすい部位:

これらは、無意識に「感じること」を止めてきた名残として硬直しやすい場所です。

◆ 動きで感情を取り戻すプロセス

sonomamaでは、これらの筋肉を動きの中で解放し、

止まっていた感情を取り戻していきます。

ただし、うまくいかない2タイプの人がいます:

  1. 身体がガチガチに固まっている人
  2. 逆に、フニャフニャで力が入らない人

このような人には、段階を踏んだサポートが必要です:

  • 筋膜を剥がすような直接的なアプローチ
  • 一緒に力を入れてみる補助的な動き
  • 「ボーンズ・フォー・ライフ」などのやさしい揺れの導入

身体が少し動き出すことで、感情の自然な波が戻ってきます。

◆ 思考の解凍もカウンセリングで

身体の緩みと連動して、思考も柔らかくなる必要があります。

「感じてもいい」

「怒ってもいい」

「弱くてもいい」

こういった許可を、自分の中に少しずつ広げていく作業が必要です。

そのため、カウンセリングとワークを並行して行います。

◆ 感情を動きで表現する:戦う・逃げる・求める

実際のワークでは、こんな動きを通して感情を表現します:

  • 「あっちいけ!」と押し返す
  • 「こっちきてよ!」と引き寄せる
  • ひねる、バタバタする
  • 逃げる動き、立ち向かう動きなど

これらは単なる筋トレではありません。

感情と神経系の回路を回復させる動きです。

◆ ただの感情の暴発で終わらせないために

「ただ泣くだけ」「叫ぶだけ」では、解放になりません。

それは一時的な発散で終わってしまいます。

そこでsonomamaでは:

  • 呼吸
  • 感情のリズム
  • 身体の動き

これらを丁寧に調整し、感情と身体が一致する表現になるようサポートします。

◆ ポリヴェーガル理論の視点

このプロセスは、ポリヴェーガル理論で言えば交感神経の回復です。

  • 逃げたり
  • 戦ったり

という神経反応がちゃんと機能し、感情を健全に動きで表現できる状態を目指します。

それは、子どもの頃には自然にできていたこと。

でも、教育や社会では「やっちゃいけないこと」ばかり教えられて、

「やってもいいこと」はあまり教えられません。

◆ 自由に表現するために

頑張って生きてきた人ほど、

素直な気持ちなんて「出したら困る」と感じているかもしれません。

けれど、

  • 抑えても
  • 散らしても

気持ちは消えません。

身体に、思考に、感情に、そして行動に現れます。

◆ 症状が出る前に、ぜひ

年齢とともに、身体も思考もどんどん硬くなっていきます。

  • 我慢して生きるのも自由
  • 感情を解放するのも自由

でも、健康に生きるためには

まずは溜まった感情を、動きとともに解放してみてください。

それは「あなた」という存在そのものを、

再び身体を通して思い出していく旅になるはずです。


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