気楽さと安楽さ ー 身体と神経の話

普通、人は「楽になりたい」と思います。痛みや苦しさを悪とし、それを排除することが正義であるかのように、私たちは必死に取り除こうとします。たとえば、失恋の痛みをお酒で忘れる。忙しさで考えないようにする。

恐怖とは「呼吸の伴わない興奮」である

 ―身体から恐怖を理解する―  ゲシュタルト療法の創始者、フリッツ・パールズはこう言いました。 「恐怖とは、呼吸の伴わない興奮である」 この言葉は、とてもシンプルですが、身体心理の視点から見ると、非常

感情は身体の動きである

「感情は身体の動きである」この言葉は、身体心理療法家アレクサンダー・ローエンの有名な一文です。私たちはふだん、感情を「心の中に生まれるもの」「考え方や解釈の問題」だと思っています。しかし本当にそうでし

身体はコントロール出来ない

「身体はコントロールされるものではない。関係を結び直すものだ。」  — アレクサンダー・ローエン最近、「感情をコントロールする」「身体を思い通りに扱う」という言葉を、あちこちで耳にします。  けれど、

グラウンディングから始まる、トラウマの回復と「震え」の話

感情は、身体に残る人は強いストレスや衝撃的な体験を受けると、  そのとき感じきれなかった感情を、身体の奥に溜め込み、抑圧していきます。  怒り、恐れ、悲しみ、声にならなかった思い。  それらは消えたの

「安全」を語る前に ─ ポリヴェーガル理論を、ゲシュタルトの姿勢から読み直す

ここ数年、トラウマケアの領域では「迷走神経」「背側・腹側」「シャットダウン」「共調整」など、神経生理学の言葉が一気に広まりました。安全を“雰囲気”ではなく“身体の反応として語れるようになったのは大きな

「腹が座る」という知恵は、気分や感情の話ではない

「腹が座る」「肝が据わる」日本語には、心の安定や覚悟を頭ではなく腹で表現する言葉がたくさんあります。身体心理療法では、この「腹」をとても大切にします。ただし、ここで言う腹は「感情的」という意味ではあり

身体心理療法の系譜― ライヒから現代のソマティックへ

― 身体心理療法(Body Psychotherapy)の系譜 ―「身体は言葉よりも先に真実を語る。」― Wilhelm Reich身体心理療法(Body Psychotherapy)は、心の問題を「

姿勢と心 ― トラウマが身体に刻むも

姿勢を気にする方は、とても多いです。「猫背なんです」「反り腰なんです」「首が、膝が・・ずっと痛いです」最近では、スマホやPCの影響、デスクワークの姿勢などがよく原因として挙げられています。しかし、セラ

【食いしばりと目の不調】 口を閉ざした身体の記憶

神経系が「安全」を思い出すとき■ はじめに・歯の食いしばりが酷いんです・目の奥が痛いんです・原因が分からないまま視力が落ちていくんですという相談を受けることは日常です。こういう方は、歯医者に行っても「

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