治らない頭痛 ─ 身体が教えてくれていること

2024.11.20

頭痛は本当に辛いものです。
心理的な悩みでセラピーに来られる方のほとんどが、頭痛・めまい・耳鳴りといった何かしらの身体症状を抱えています。

ズキズキと脈打つような痛み。
締め付けられるような痛み。
目の奥が痛むような感覚。
人によって出方は様々です。

もちろん交感神経の過活動や筋肉の緊張など、身体的な説明は可能です。
けれども心に丁寧に触れていくと、それらの症状がじつは心理的な問題と見事に重なっていることがよくあります。

■痛みは「我慢し続けている自分」の現れ

例えば、重い物を持つとグッと歯を食いしばりますよね。
同じように、ストレスを感じると私たちは無意識に歯を食いしばります。

歯を食いしばれば顔や首、肩周りの筋肉まで緊張します。
その結果、顔・目・耳・頭・肩…と、あらゆる場所に症状が出てきます。

長い間ストレスを抱え続けているということは、
“ずっと重い物を持って踏ん張っている”ような状態です。

「そんなに頑張り続けなくていいんですよ。」
…と頭では分かっていても、現実には頭痛薬を飲み続けたり、マッサージに通い続けている方も少なくありません。

痛みが長く続くと
「頭痛が辛いのか、辛いから頭痛になるのか」
分からなくなってきます。
残るのは “痛み” という感覚だけです。
だから痛みを抑えたくなる。
それはごく自然な反応です。

しかしそれだけでは根本的には治らないのです。

■痛みは「気づいてほしい」というサイン

いつからか私たちは、素直な気持ちを抑えながら
“悩ましい、頭の痛い生活” を生きるようになります。

その痛みの背景には、
必死に人生をサバイブしていた自分の姿があります。

「そうしなければ生きてこれなかった」
そんな大切な時期があったからこそ、
心は今、頭の痛みとしてサインを送ってくるのです。

「気づいてほしい」
「本当の気持ちを思い出してほしい」

だから
「痛みはダメ!無くなれ!」
「痛みはお断り!」
と追い払うのではなく、

その痛みに耳を傾けてみてください。

今、本当は何がしたいのか。
何を言いたいのか。
その声を聴いてあげることこそが
自分を本当の意味で癒していくことになります。

■最後に

今あなたが使っている “頑張るエネルギー” は
本来、誰かに我慢するためのものではなく
自分の人生を生きるためのものです。

痛みは敵ではありません。
むしろ、あなたがあなた自身に戻るための
とても誠実なサインなのです。

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