バイオシンセシスにおける三胚葉と3つの基本モード ~感情・動き・思考の再統合~

2025.02.24

身体心理療法の一つであるバイオシンセシスでは、
「センタリング」「フェイシング」「グラウンディング」という3つの基本モードを軸にワークを行います。
これは単なる技法の枠を超え、私たちが胎児期に形成する”三胚葉(内胚葉・中胚葉・外胚葉)”の成り立ちと深く結びついています。

■三胚葉と心理機能

胎児が初期細胞層から発達していく中で形成される三つの層は、それぞれ特定の身体組織と心理的機能を担っています。

  1. 内胚葉 – エネルギー代謝の器官(腸壁の裏、消化器、肺など)
    感情の組織

  2. 中胚葉 – 筋肉、骨格、血管、心臓など
    動きの組織

  3. 外胚葉 – 神経組織、皮膚、感覚器官
    思考の組織

人生の様々なストレスやトラウマは、この3層の調和を崩し、
心理的な不調や身体症状を引き起こしているのです。
だからこそ、カウンセリングと並行して身体や呼吸にアプローチし、三胚葉の調和を回復させることが重要なのです。

■内胚葉とセンタリング

内胚葉はエネルギー代謝と密接に関わる層で、感情の安定に大きく影響します。

  • 落ち込みや悲しみ → 代謝低下、食欲不振、下痢、浅い呼吸、存在感を消すような感覚

  • 怒りや恐怖の高ぶり → 代謝過剰、暴飲暴食、便秘、荒い呼吸、緊張

この背景には自律神経の働きがあります。副交感神経は悲しみ、交感神経は怒りや恐怖に対応し、肺や腸などの内臓活動を調整します。
これは中枢神経系ができるよりもはるか昔、単細胞生物の時代から受け継がれてきた原始的な生命反応なのです。

センタリングのワークでは、呼吸のリズムを自然に戻し、自律神経を整えて感情のバランスを取り戻します。
呼吸を意図的にコントロールせず、思考を脇に置き、波のような自然な呼吸をただ感じます。
仰向けで丹田(第2チャクラ)を意識し、自分の中心を感じることが鍵です。
感情のバランスが取れている人は「中心がとれた人」であり、生命力に満ちた感情生活を送ることができます。

■中胚葉とフェイシング

中胚葉は、筋肉、骨格、血管、心臓など、動きと行動のためのシステムをつくります。
心臓や内臓筋(平滑筋)は自律神経によって調整され、骨格筋は意志によって動かすことができます。
これにより、私たちは立つ、歩く、相手に向き合う、距離を取るといった行動をとれるのです。

心理的には、中胚葉は意志表現境界設定と関係します。
この層が萎縮すると、「避ける」「立ち向かえない」「すぐ戦う」など、対人反応が極端になりやすくなります。

フェイシングのワークでは、身体を正面に向ける動作を通じて“向き合う力”を取り戻します。
足の裏をしっかり床につけ、背骨を立て、視線を正面に向けるだけでも、自律神経は変化を始めます。
これに動きや声を加えると、より強い統合が生まれます。

■外胚葉とグラウンディング

外胚葉は、神経組織、皮膚、感覚器官を形成します。
ここは思考や感覚の組織であり、外界を知覚し、理解し、現実を認識するための基盤です。

この層のバランスが崩れると、過剰思考、感覚の鈍化や過敏、現実感の喪失、集中力低下などが起こりやすくなります。

グラウンディングのワークでは、五感と重力感覚を通じて「地に足をつける」ことを練習します。
裸足で床に立ち、足裏の温度や圧力、接地感を観察しながら呼吸を続けます。
周囲の音や匂い、色彩などを感じ取ることで、思考と感覚が統合され、現実感が回復します。

■三つの統合の循環

  • センタリング(内胚葉):感情の土台を整える

  • フェイシング(中胚葉):行動と意志の力を回復する

  • グラウンディング(外胚葉):思考と感覚を安定させる

これら3つは独立しているのではなく、互いに支え合い循環しています。
感情が整えば自然に動きが出て、動きが生まれれば感覚が開き、感覚が安定すれば感情も落ち着く。

バイオシンセシスは、この循環を再び動かし、心身を一体として回復させるためのアプローチです。
言葉だけでは届かない深い層に働きかけ、長期的で持続的な変化を促します。

alon Sonomama は、カウンセリングを中心に心身の不調の軽減を目指す、セラピールームです。
薬を使わず、心と向き合うことで心身の回復を促します。

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