セラピーは長い旅のようなもの

2025.09.21

〜身体の解放と気づきのプロセス〜

セラピーは「すぐに良くなる魔法」ではありません。

心や身体にしみついたクセや習慣は、長い年月をかけて形づくられてきたものだからです。

だからこそ、変化もまた ゆっくりと時間をかけて育つものなのです。

■ 身体の中にある“ため込み”をほどく

悩みや不安は、心だけでなく身体の中にもたまっています。

  • 肩やお腹の固さ
  • 呼吸の浅さ
  • 涙や怒りを抑え込むクセ

セラピーの場で緊張がゆるむと、涙・震え・ため息 が自然に出ることがあります。

これは「身体がため込んだものを解放しているサイン」で、とても大切な回復のプロセスです。

■ 神経のバランスが整っていく

人の身体には「緊張・シャットダウン・安心」という3つのモードがあります。

  • ・緊張のモード(常に戦う・逃げる準備をしている状態)
  • ・シャットダウンのモード(力が抜け、無気力やぼんやりが出る状態)
  • ・安心のモード(呼吸が楽で、人とつながれる状態)

セラピーを続けると、この3つを行き来しながら、少しずつ 「安心にとどまれる時間」 が長くなっていきます。

■ 気づきが人生を変えていく

ゲシュタルト療法では「気づき」が変化の中心です。

  • 「私はいつも緊張して笑ってごまかしていた」
  • 「怒っていると思っていたけど、本当は悲しかった」

こうした“いまここ”の自分への気づきは、心を自由にし、これまでのパターンをほどいていくのです。

■ セラピーの頻度について

では、どのくらいのペースで続ければよいのか?

個人差は当然ありますが、これまでの経験上、ズレる事はほとんどないのでお伝えしています。

【始めたばかり】

安心を早く身体にしみ込ませるために、週1回のペースをすすめています。

毎週続けることで、日常の気づきや変化を忘れずに次につなげられるからです。
初期の取り組みの際に間隔が空くと、古いパターンに戻る際のフォローが追い付かないことがあるからです。
概ね3ヵ月を目途にしています。

【少し落ち着いてきたら】

強い症状が安定してきたら、2週に1回 や 最悪月1回でも大丈夫です。

セラピーと日常を行き来しながら、自分で気づきを扱える力が育っていきます。

エネルギーが解放されると”行動化”が進みます。内側の深い感情を”行動”に転換していく時期です。
”もう大丈夫”だと感じやすくなります。

これは活動的に見えますが”自分を抱える力”はまだ調整段階です。

突然無意識下の大きな感情が浮上することも多いため、定期的に通う事を進めています。

【長く続けるためには】

無理なく続けられるペースが一番です。

  • 忙しい時期 → 月1回でもよい
  • 深いテーマを扱う期 → 週1回や隔週が安心


セラピーは年単位で続ける旅です。

だからこそ、「続けやすいリズム」であることも大切です。

■ よくある心配ごと

  • 「長く通ったら依存にならないのか?」
     → 大丈夫です。むしろ「安心して頼れる経験」をやり直すことで、本物の自立へとつながります。
  • 「効果がないから長くなるのでは?」
     → そうではありません。長い年月をかけて形づくられてきた身心に深い変化(変容)をしっかり定着させるためには時間は必要なのです。


さいごに

セラピーは短距離走ではなく、心と身体が学び直す長い旅なのです。

焦らなくても大丈夫。

安心の中で身体が解放され、気づきが積み重なっていくと、やがて人生そのものが変わっていきます。

salonSonomama は、カウンセリングを中心に心身の不調の軽減を目指す、セラピールームです。
薬を使わず、心と向き合うことで心身の回復を促します。

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