無意識にアクセスするということ ― セラピーが起こす“気づき”のプロセス

2024.12.06

■ 無意識は「感じることをやめた領域」

無意識というとどこか神秘的に感じられますが、実際にはとても現実的なものです。
それは 「かつて感じなければならなかったのに、感じられなかった感情」
閉じ込められている領域です。

その時には感じきることができなかった。
受け止めてくれる人もおらず、言語化する力もなかった。
だから「感じない」という選択によって自分を守りました。

ただ、感じなかったというだけで
感情そのものは今もそこに在り続けている ということ。
これが無意識という現象です。


■ “気づき”とは、感情を再び自分のものとして迎え入れること

セラピーで起こる気づきとは
閉じ込められていた感情を、
もう一度 自分のものとして感じることを許す こととも言えます。

それは「考えて理解する」ことではなく
「感じて理解する」ことに近い体験です。

この時に必要なのは
安全な関係(場)と身体的な土台 です。


■ 心理的変化は必ず身体を伴って現れる

無意識に追いやっていた感情が動き出す時、
身体には必ず何らかの反応が起こります。

  • 胸が詰まる

  • 足が重くなる

  • 背中が熱くなる

  • 喉が震える

これは感情が身体に戻ってきているサインであり、
この経路を通らずに“理解”だけを進めようとしても、
本当の変化にはつながりません。


■ 意識に同一化している時ほど危うい

むしろ

「全然大丈夫だと思い込んでいる」
「自分が何なのかよく分からない」

という時は、
無意識との分断が強く、
本人が気づかないうちに内側では症状が進行していることが多くあります。

これは“解離”が起こっている状態です。


■ なぜ身体感覚へのアプローチなのか

sonomama では
無意識の中でもより現実的で効果的な領域、
身体感覚へのアプローチ を中心にしています。

フロイトが指摘し、ライヒが明確にしたように
「頭で考える」という行為は
無意識を検閲し、自分を欺く機能でもあるからです。

もちろんそれは人が自分を守るために必要な機能でもありますが、
1日に6万回ともいわれる無自覚な思考によって
防衛が強まる一方で 問題だけが深まっていく という現実があります。

だからこそ
頭ではなく身体に残された“無意識の反応”を捉え、
抑え込まれた記憶や感情を丁寧に意識化していくこと

最も現実的で効率的なのです。


■ 身体は過去を保存している

身体には時間や空間という概念がありません。
そこには、これまでの経験や感情がそのまま保存されています。

追いやってしまった大切なものに気づくことは
幼少期からの自分の人生(心と身体の成長)を
もう一度やり直すこと
でもあります。

エクササイズや身体感覚の観察を通して
心も身体も自然で楽な状態へと戻っていくと

  • 解決法

  • 対処法

  • 誰かの価値観

  • 誰かに認められること

といった“他者基準”から少しずつ自由になっていきます。


■ 今、感じられている苦しさこそ入口

「調子が悪い」「心が苦しい」
そう感じている間に取り組むことは、本当に重要です。

感情が感じられているということは、
無意識とつながり始めているということ
だからです。

1日でも早く、
“自分の人生”を “自分として” 生きていけることを願います。

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